カツオは花沢さんから逃げられない
波平やフネはもうすぐ定年だし、いつまで健康かわからない。
カツオ・ワカメを大学までいかせる金はないかも知れない。
金をかけて成長した子供達は家を捨てるだろう。
早稲田を出たマスオは、中小企業に勤める落ちこぼれ。
出世できるほど伸びている会社でもなし。
決してみんな金持ちにはなれない。先は見えている。
タマも伊佐坂先生の家のハチも、
カツオが成人のころには寿命をむかえてこの世にいない。
波平やフネとどちらが先になるだろうか。
日常の中にちらつく悲しい物語。
だからサザエさんは面白い。
幸せになれないならば、不幸せな物語を探して喜ぶしかない。
成長できない僕達は、せめてと足を引っ張り合う。
だからカツオは花沢さんから逃げられない。
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