向かいの席で
久しぶりに行った家の近くの料理屋さん。
お久しぶりですお元気でしたかと、サービスしてくれたりして、
あぁまだ自分のこと覚えてくれてたんだな、と。
いつもとは向かいの席に座ると、
店内がよく見渡せた。
こっちに座るのは、初めてかもしれない。
黒板にかわいい絵つきで書いてある「うさぎの煮込み」なんかは
一緒に話してたやつだけど、一緒に食べることはなくなった。
4月のはじめに好きじゃなくなったと言われた。
損得でつきあってるけど、ずっと一緒にいる気はない、と。
取り繕って別れはしなかったけど、
それまで毎日見てた彼女の写真を見ないようになった。
その月の末、いてもイライラするから別れて下さい、と。
いてもいなくても同じだし、いなくなっても何も思わないから。
本心だったと思う。
ずっと一緒にいるんだと思ってたから、
ただ悲しい。
望みを一番叶えてあげたい人が、
自分との別れを望んでいるのなら、
叶えてあげることしかできないよな。
いやー暗い。
暗いわ俺。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント